バーストの発動可能なタイミングについて

Twitterで色々電話で訊いてくれた人が居たのでまとめ。

以下引用。

Q.凶龍爆神ガンディノスの2つのアタック時効果が同時に発揮し、TPが「BP5000以下の相手のスピリット1体を破壊する〜」効果を先に解決することを選択した。このとき、「相手による自分のスピリット破壊後」のバーストを宣言することが可能だと思われるが、そのタイミングはいつまで可能か。

A.凶龍爆神ガンディノスの効果でスピリットが破壊された時点から、スピリットの破壊時効果がある場合はスピリットの破壊時効果も発揮し、スピリットがトラッシュに送られ、強襲の効果を解決するまでは宣言が可能。

Q.では、このとき宣言したバーストの効果はいつ発揮されるか。

A.強襲の処理を終えた時点で発揮される。

とのこと。前からちらほら話は聞いていたものの、質問と回答を明確に文で見たのは初。

これを受けて。


前々から度々Twitterでは言っているのだが、この裁定は公式Q&Aと決定的な矛盾点があるのだ。その問題のQ&Aはカードの効果 汎用:バーストに関しての、Q22とQ26。

Q22: 相手が『このスピリットの召喚時』効果を発揮したとき、その効果で破壊されたスピリットの『このスピリットの破壊時』効果を解決してから、「相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後」が発動条件のバーストを発動できる?
A22: はい、できます。バースト発動の宣言は、バースト条件を満たした直後から、それによって発揮した効果すべての解決を終えたことをお互いに確認するまでの間なら宣言できます。その後、「関係ない別の効果を使った」、「別のスピリットを召喚した」、「次のステップに移った」などの場合は、もう宣言することができません。

まず、此方がQ22を引用したもの。このQの回答には、バーストはバースト条件を満たした直後から、「それによって発揮した効果」すべての解決を終えるまでなら発動が可能とある。

この文を素直に受け取るならば、バースト条件を満たしたのはガンディノスの「BP5000焼き効果」であり、それによって発揮されるのは『このスピリットの破壊時』などの効果。強襲はその範囲に含まれないと取るのが自然であろう。別にBP5000焼きしなくてもネクサスがあれば強襲ぐらいする。断じて「焼いたことによって発揮した効果」ではないのだ。

次にQ26。

Q26: バースト条件が「相手による自分のスピリット破壊後」の場合、破壊されたスピリットがトラッシュに置かれるまでバーストを発動できないの?
A26: いいえ、相手によって自分のスピリットが破壊状態になってから、それによって発揮した効果すべての解決を終えたことをお互いに確認するまでの間なら宣言できます。ただし、発動の宣言後に、破壊された自分のスピリットが「フィールド」に残る、手札に戻るなどによって「トラッシュ」に置かれなかった場合、そのバーストは発動できないので、そのまま元の状態に戻します。

これも生じている矛盾は全く同じ。「それによって」の「それ」は破壊した、された事による誘発を指すものだと取るのが自然だろう。強襲は、Q22で言われている「関係ない別の効果を使った」に入るように感じる。というかそう書いてある。

このテキストのまま電話裁定に無理矢理合わせようとすると、逆順に考えて行って「強襲はバースト条件を満たしたことによって発揮された」→「強襲はアタックしたことによって発揮される」→「アタックしたことそのものが(アタック時効果を発揮することで)バースト条件を満たした」と捉えるしか無い。

…が、流石に無理がありすぎる上、画像でルールを説明している箇所に「バースト条件が満たされたとき『発動』を宣言しますが、効果の発揮はその条件から派生した他の効果をすべて解決した後になります。」とかいう記述があったのでそれすら破綻してしまった。この文の通りに進めるには「バースト:相手のスピリットのアタック時」と書かれていなくてはならない。…流石に無理です。


…というのが今回の裁定でごちゃごちゃ言っている部分である。今回の電話裁定に合わせるならば、上記の二点の記述は「それによって発揮した効果をすべて解決したあと」ではなく、「現在発揮されている効果をすべて解決したあと」とでも書くべきである。むしろなんでそう書かなかったんだ。

ルール的にはどちらに落ち着こうがとやかく言うつもりはないし、そもそも電話裁定の方がルールとしては分り易い。ただ、公式のルールナビの記述は分かりやすくして欲しいものだ。